蟒蛇
うわばみ
名詞
標準
文例 · 用例
穴が蟒蛇の眼玉の様に光つてゐる。
— 夏目金之助 『三四郎』 青空文庫
まず媒妁人の七蔵をよび起して、今夜の首尾を確かめようと、彼女は更に次の間の障子をあけると、酔い潰れた七蔵は蚊帳から片足を出して蟒蛇のような大鼾をかいていた。
— 山祝いの夜 『半七捕物帳』 青空文庫
その眼のひかりは松明のようで、あたりも輝くばかりに見えるので、汪は恐るおそる窺うと、それは大きい蟒蛇であった。
— 夷堅志 『中国怪奇小説集』 青空文庫
大きな熊蜂や蟒蛇も棲んでいる。
— 異聞総録・其他 『中国怪奇小説集』 青空文庫
(遂昌雑録) 廬山の蟒蛇 廬山のみなみ、懸崖千尺の下は大江に臨んでいる。
— 続夷堅志・其他 『中国怪奇小説集』 青空文庫
穴は深く暗く、その奥に蛟か蟒蛇のようなものがわだかまっていて、寄り付かれないほどになまぐさかった。
— 続夷堅志・其他 『中国怪奇小説集』 青空文庫
やがて蟒蛇は鉦のような両眼をひらくと、その光りはさながら人をとろかすように輝いた。
— 続夷堅志・其他 『中国怪奇小説集』 青空文庫
「狸の皮の膝掛けをかかえていた婦人は、蝮とか蟒蛇とかいう渾名のある女で、いつでも汽車のなかを自分のかせぎ場にして、掏摸を働いたり、男を欺したりしていたのだ。
— 岡本綺堂 『探偵夜話』 青空文庫