物堅い
ものがたい
形容詞
標準
honest
文例 · 用例
片親の父に相談してみても物堅い老舗の老主人は、そんな赤の他人の白痴などに関まっても仕方がないと言って諦めさせられるだけだった。
— 岡本かの子 『みちのく』 青空文庫
」「貴女のことをね、顔にぺたぺた白粉も塗らず、身装も堅気のようで、あんな物堅い芸者もあるのかと、飛んだところで、お讃めにあずかったそうよ。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
私は物堅いのに少し驚ろいて、そして出しなに仰々しいとは思いながら、招待の紋服を着て来たことを、自分で手柄に思った。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
化學には方程式あり幾何には定理があつて、それを解する完全な鍵が與へられてゐるが、文學にはそれがないのです、ゆるされた年齡、環境に達しなければ文學を正當に掴むことが不可能と存じます、と物堅い調子で書いてあつた。
— 太宰治 『思ひ出』 青空文庫
それにしても、何とか一言云うはずであるにと、物堅い壮い男の平生を知っている尼僧は、どうしても不審が晴れなかった。
— 田中貢太郎 『法衣』 青空文庫
婆あさんの話に聞けば、親子共物堅い人間で、最初は妾奉公は厭だと云って、二人一しょになってことわったのを、婆あさんが或る日娘を外へ呼んで、もう段々稼がれなくなるお父っさんに楽がさせたくはないかと云って、いろいろに説き勧めて、とうとう合点させて、その上で親父に納得させたと云うことである。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
それを聞いた時は、そんな優しい、おとなしい娘を手に入れることが出来るのかと心中|窃かに喜んだのだが、それ程物堅い親子が揃って来るとなると、松源での初対面はなんとなく壻が岳父に見参すると云う風になりそうなので、その方角の変った晴がましさは、末造の熱した頭に一杓の冷水を浴せたのである。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
矢田の母はむかし気質の物堅い人ですから、涙をこぼしてあやまって帰ったそうです。
— 岡本綺堂 『有喜世新聞の話』 青空文庫
作例 · 標準
彼は物堅い性格で、不正を許さない。
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代々続く老舗の主人は、物堅い商売で信頼を得てきた。
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物堅い父は、どんなに時代が変わっても自分の信念を曲げなかった。
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