手内職
てないしょく
名詞
標準
manual piecework done at home
文例 · 用例
何か手内職して居ます(仕立物でも、団扇張りでも何でも結構) 嘉助老人が「よく云うてあるわい」T「親はなくとも、 子は育つ」 わしは昨晩つくづくそう思った。
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
家と屋敷ばかり広うても貧乏士族で実は喰うにも困る中を母が手内職で、子供心にはなんの苦労もなく日を送っていたのでございます。
— 国木田独歩 『女難』 青空文庫
それでは、家の中の手内職は何うかと言へば、九州などの農業と違つて、原料になる藁がないものですから、それにあのとほりの掘立小屋では、小屋の中にばかりゐる気にもなれますまい。
— 有島武郎 『私有農場から共産農団へ』 青空文庫
故郷の市場の雑貨店で、これを扱うものがあって、私の祖父――地方の狂言師が食うにこまって、手内職にすいた出来上がりのこの網を、使で持って行ったのを思い出して――もう国に帰ろうか――また涙が出る。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
多くの妾を持っていたが、それ等の妾には、店で出る麻屑を与えて、祭のときに子供の用ゆる玩具の釣り下った花襷を手内職させ、その売上を養老金に溜めさせたというほどの人物であった。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
どうするかと見ていると、お千鶴は家で手内職、お前はもと通り俥をひいて出て、まるで新派劇の舞台が廻ったみたいだった。
— 織田作之助 『勧善懲悪』 青空文庫
箕部の一家も手内職などをして僅かにその日を送っているうちに、お筆の母がまずこの世を去り、つづいて父の五兵衛も死んだので、ことし十七のお筆は途方にくれた。
— 岡本綺堂 『有喜世新聞の話』 青空文庫
マーシャル特産の蛸葉の纖維で編んだ團扇、手提籠の類は、概ね斯うした縁の下の住民の手内職である。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
作例 · 標準
母は家計の足しにと、毎日黙々と手内職に励んでいる。
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近所の工場から手内職の依頼が来て、少し生活が楽になった。
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昔の女性は、子育ての合間に手内職をして収入を得ていたという。
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