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雨男

あめおとこ
名詞
1
標準
man who brings the rain with him wherever he goes
文例 · 用例
要らざる時に東京から、のこのこやって来て、この吉田の老若男女ひとしく指折り数えて待っていた楽しい夜を、滅茶滅茶にした雨男は、ここにいます、ということを、この女中さんにちょっとでも告白したならば、私は、たちまち吉田の町民に袋たたきにされるであろう。
太宰治 服装に就いて 青空文庫
雨男の行くところ、必ず雨を呼び起すように、この「偶然一代男」の行くところ、必ず降り掛かる偶然があるのである。
織田作之助 夜光虫 青空文庫
信吉はふと眉を翳らせて、それが癖の放心しているような虚ろな眼をあげて、きょとんと白い雨足を見ていたが、一つの気分に永く閉じこもることの出来ない信吉はすぐ軽佻浮薄な笑い声にふくませて、「僕は雨男ですね、旅行するときっと雨が降るんですよ。
織田作之助 夜の構図 青空文庫
」 すると伊都子は、「雨はきらいだけど、雨男は好きよ」「どうして……?
織田作之助 夜の構図 青空文庫
なんだか雨男になつたみたいですなと私は苦笑して、返すために持つて行つた傘をその儘また借りて帰つたが、その傘を再び返しに行くことはつまりはその町を訪れることになるわけで、傘が取り持つ縁だと私はひとり笑つた。
織田作之助 木の都 青空文庫
――「まからんや」は月に二度、疵ものやしみつきや、それから何じゃかや一杯呉服物を一反風呂敷にいれ、南海電車に乗り、岸和田で降りて二里の道あるいて六貫村へ着物売りに来ると、きまって現糞わるく雨が降って、雨男である。
織田作之助 放浪 青空文庫
その代り、小説に登場した「私」は全然影を消し、代って、「雨男」という人物が登場する。
織田作之助 四つの都 青空文庫
この「雨男」とは彼が画面に現れると、必ず雨が降るという人物で、私が最も傾倒したのはこの人物である。
織田作之助 四つの都 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日雨男について考えている。
雨男という言葉は日本語で重要だ。
彼は雨男の意味を理解している。
この文には雨男が含まれている。