洗い方
あらいかた
名詞
標準
文例 · 用例
やるが、それにしてはしかし、生国が三河だというだけの洗い方じゃ少し心細いな」「だから、そのほうもだんなの知恵を借りたいといってるんでがすよ。
— 青眉の女 『右門捕物帖』 青空文庫
逆胴切りの詮議から先に手がけるなんてどじな洗い方は、せいぜいあばたのだんなぐらいにやらしておきゃたくさんですからね」「だから、ひとつ顔を洗い直して、今からその右門流を小出しにするかね」「今から?
— 村正騒動 『右門捕物帖』 青空文庫
御維新前は中間でも草履取りでも相応の作法は心得たもので、屋敷町などで、あんな顔の洗い方をするものは一人もおらなかったよ」「そうでございましょうともねえ」 下女は無暗に感服しては、無暗にねえを使用する。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
掃除が例の通りであるごとく、主人の顔の洗い方も十年一日のごとく例の通りである。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
血痕という特別なものを、そこで洗い落された貴方が、貴方自身の心の秘密を胡麻化すためにそうされたので、頭のいい、技巧を弄し過ぎた洗い方だとしか思われないのです。
— 夢野久作 『一足お先に』 青空文庫
で、朝はわざと茶碗の洗い方や椀の拭き方にひまをかけて、ひとり遅れて行くようにしたり、裏口からこっそりと一人で出かけたりした。
— ――獄中手記―― 『何が私をこうさせたか』 青空文庫
風呂に入って顔の洗い方も、日本人はタオルを動かすけれど、中国人はタオルよりも顔の方を動かす。
— 海野十三 『浮かぶ飛行島』 青空文庫
と云って重三に洗い方から習わせた。
— 宮本百合子 『お久美さんと其の周囲』 青空文庫