鱶の鰭
ふかのひれ
名詞
標準
shark fin
文例 · 用例
湯気を立てて、とろりとしている鱶の鰭が、無表情なボーイの捧げている皿の上で跳ね上ったまま、薄暗い糞壺を廻って運ばれて来た。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
しかし元来私は小食のたちで、鱶の鰭、なにかの脳味噌、さまざまなものの饗応にあずかったがとても手がまわらず、筍だとか椎茸だとかをほんのぽっちりいただいて、揚州料理も参考までに食べたというにすぎない。
— ――中支遊記―― 『余齢初旅』 青空文庫
林黛玉の梅逢春がやっと一座に加わったのは、もう食卓の鱶の鰭の湯が、荒らされてしまった後だった。
— 芥川龍之介 『上海游記』 青空文庫
が、内部は同心管のようになっていて、鱶の鰭のような大きな襞のついた其の同心管の内側が、白っぽく見えるだけで、中には何も入っていなかった。
— 海野十三 『爬虫館事件』 青空文庫
そこでさっきの話のつづきだがね、おまえは魚屋の前からきたとすると、いま鱸が一|匹いくらするか、またほしたふかのひれが、十|両に何|片くるか知ってるだろうな。
— 宮沢賢治 『山男の四月』 青空文庫
そこでさつきの話のつゞきだがね、おまへは魚屋の前からきたとすると、いま鱸が一匹いくらするか、またほしたふかのひれが、十|両に何斤くるか知つてるだらうな。
— 宮沢賢治 『山男の四月』 青空文庫
燕巣のもつふしぎな魅力、それが次第に類を求めては、ふかのひれとなり、銀耳となるのであろう。
— 北大路魯山人 『海にふぐ山にわらび』 青空文庫
干したものを水でもどしたほうが元の生より美味いというようなものは、海鼠とか、ふかのひれ、ある種のきのこ類などにその例を見るが、あまり多くある例ではない。
— 北大路魯山人 『数の子は音を食うもの』 青空文庫
作例 · 標準
漁師たちは捕らえた巨大なサメから、高値で売れる鱶の鰭を丁寧に切り出した。
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博物館の入り口には、かつて近海で捕獲されたホホジロザメの鱶の鰭が展示されている。
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鱶の鰭はコラーゲンが豊富に含まれており、薬膳料理の食材としても珍重されてきた。
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