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焼け

やけ
名詞
1
標準
文例 · 用例
よくよく咽喉の栓となつた生焼けの餠は、却々取り除けられさうもなかつた。
中原中也 医者と赤ン坊 青空文庫
「生焼けだね」と医者が云ふと赤坊を膝に載せてる母親が乞食のやうな調子で泣いて「わたくしが悪うございました」と云つた。
中原中也 医者と赤ン坊 青空文庫
それに比べると、夏の富士は、焙烙色に赭ッちゃけた焼け爛れを剥き出しにした石山であるのに、この水々しさと若さは、どうしたものであろう。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
仰げば朝焼けで、一天が燃えている。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
ともかくも、赤く焼けてくすぶった熔岩や、白ッちゃけた岩脈のくずや、黒い小粒の砂礫が、無秩序に積み累ねられたところは、九千尺に近い山中というよりも、かきや蛤の殻を積み上げた海辺にでも、たたずんでいるようであった。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
山麓帯の裾野で、日に焼けて、疲労をひどくしたくないので、定めの行程は短いにもかかわらず、翌十日は朝|出立した、馬を五頭、一頭は荷物を積んで、案内者の、チャアルス・グーチという男が、裸馬に乗り、アルペン杖を横たえながら、片手で荷馬車を曳いて先登に立って行く。
小島烏水 火と氷のシャスタ山 青空文庫
赤熱しない許りに焼けた、鉄デッキと、直ぐ側で熔鉱炉の蓋でも明けられたような、太陽の直射とに、「又当てられた」んだろうと、仲間の者は思った。
葉山嘉樹 労働者の居ない船 青空文庫
だから、私は彼女に、私が全で焼けつくような眼で彼女の××を見ていると云うことを、知られたくなかったのだ。
葉山嘉樹 淫賣婦 青空文庫