塊炭
かいたん
名詞
標準
lump charcoal
文例 · 用例
コン吉が恐る恐る暗い孔の中を覗いてみると、はるか七八尺も底の方に、硝子の破片のように尖ったものすごい塊炭が、ぞろりの牙をむいているのが見えたから、「いいえどうぞ、ご主人から」と、懸命に辞退した。
— 謝肉祭の支那服 ――地中海避寒地の巻―― 『ノンシャラン道中記』 青空文庫
僕たちのおかげで君が恥かいたんだ。
— 太宰治 『道化の華』 青空文庫
俺は、何もこの絵を、展覧会に出さうと思つてかいたんぢやあるまいし……」「さよなら。
— 牧野信一 『悪筆』 青空文庫
「だいたいさ、おれたちが上品すぎて、音楽の話ばっかしてるから、慶一がいままで知らずにいて、恥をかいたんだぜ。
— 第1章 ローラーコースター、1966年 『45回転の夏』 青空文庫
もう一つ困るのは、松山中学にあの小説の中の山嵐という綽名の教師と、寸分も違わぬのがいるというので、漱石はあの男のことをかいたんだといわれてるのだ。
— 夏目漱石 『僕の昔』 青空文庫
」 と少女は目を輝かしながら見ていましたが、「でも、もしどこかいたんでいやしないかしら。
— 楠山正雄 『白い鳥』 青空文庫
ぶっかいたんだわ、まあひどい方……」 進少年は、かねて月の世界には黄金が捨てるほどあると聞いたが、こんな風に地球の石塊と同じように、そこら中に無造作に抛りだしてあるのを見ては、夢に夢みるような心地がした。
— 海野十三 『月世界探険記』 青空文庫
珠枝 何を見てかいたんでせう。
— 岸田國士 『喧嘩上手』 青空文庫