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有為転変

ういてんぺん
名詞名詞-の形容詞
1
標準
mutability (of worldly affairs)
文例 · 用例
つくづくその世界の有為転変を知るかの女は、世間の風聞にもはや動かされなくなっているにしても、しかし、それを通じて風浪の荒い航行中に、少くともかの女のむす子は舵を正しく執りつつあるのを見て取った。
岡本かの子 母子叙情 青空文庫
この有為転変をのり超えて不壊不動の境地に到ることもできぬではない。
中島敦 悟浄出世 青空文庫
派手にも暮らし、寂しくも住み、有為転変の世をすごすこと四十余年、兄弟とも、子とも申さず、唯血族一統の中に、一人、海軍の中将を出したのを、一生の思出に、出離隠遁の身となんぬ。
泉鏡花 菊あわせ 青空文庫
それが物変り星移りの、講釈のいいぐさじゃあないが、有為転変、芳原でめぐり合、という深い交情であったげな。
泉鏡花 註文帳 青空文庫
しかし、矢張、人生の烈しい潮流の中にゐては、有為転変は免るゝことが出来なかつたのか、少年の手紙に由ると、その父親の残した財産をも、村長になつたり、何かして、すつかり亡くして了つたといふではないか。
田山録弥 田舎からの手紙 青空文庫
日本の文人は東京の中央で電灯の光を浴びて白粉の女と差向いになっていても、矢張り鴨の長明が有為転変を儚なみて浮世を観ずるような身構えをしておる。
内田魯庵 二十五年間の文人の社会的地位の進歩 青空文庫
広い世間にも、かれ程|有為転変の生活を送つたものはないであらう。
田山花袋 ある僧の奇蹟 青空文庫
句意は世の中の有為転変なるは桜花の少しの間に咲き満ちたると同じとなり。
正岡子規 俳諧大要 青空文庫
作例 · 標準
例句