慰め顔
なぐさめがお
名詞
標準
consolatory look
文例 · 用例
」友人は私を慰め顔に、「僕なんかでも、会社で、ずいぶん損をしますよ。
— 太宰治 『服装に就いて』 青空文庫
お君さんは運命が悪うおますなと慰め顔の長屋の女たちにも、仕方おまへん、そんな不幸もどこ吹いた風かと笑ってみせ、例の死んだ人たちの想い出話そしてこみあげて来るすゝり泣きを期待し、貰い泣きの一つもしようと思った長屋の女たちには、むしろ物足り無くみえるお君であった。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
久に経てわが後の世をとへよ松あとしのぶべき人も無き身ぞ 其二 真清水の世に出づべしともおもはねば見る眼寒げにすむ我を、慰め顔の一つ松よ。
— 幸田露伴 『二日物語』 青空文庫
」 奴は何の仔細も知らず、慰め顔に威勢の可い声、「何も済まねえッて事アありやしねえだ。
— 泉鏡花 『海異記』 青空文庫
「お君さんは運が悪うおますな」 と、慰め顔の長屋の女たちにも、「しかたおまへん」 と、笑ってみせ、相つづく不幸もどこ吹いた風かといった顔だったから、愚痴の一つも聞いてやり、貰い泣きの一つぐらいはさしてもらいましょと期待した長屋の女たちは、何か物足らなかった。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
一人でゐてもゐられるものの、なまじ、二人で慰め顔に、エネチアまがひの古い洋燈など点して見るので悲しくなる。
— 北原白秋 『観相の秋』 青空文庫
博士は夫人との会話の途切れ目を捕えては、話を葉子に向けて慰め顔にあしらおうとしたが、いつでも夫人が葉子のすべき返事をひったくって物をいうので、せっかくの話は腰を折られた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
」 父は、客が帰った後で、瑠璃子の肩に手をかけながら慰め顔にそう云った。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
作例 · 標準
失敗した私に、彼は慰め顔で大丈夫だと微笑んだ。
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母親は、子供の怪我を見て慰め顔で抱きしめた。
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先生は、成績の悪かった生徒に慰め顔で言葉をかけた。
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