実成
じつじょう
名詞
標準
文例 · 用例
この学問の勃興期を支えた当のご本人に「終わった」と言われても、遺伝子レベルでの生命の探求や操作は事実成果を上げ始めている。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
七月上旬になりて法蓮の田に瓢一本生じ枝八方に指してあまねく一町に満つ、二、三日経ちて花咲き実成る。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
然しパパイヤは一年中休みなくその結実成熟の工程を続ける。
— 豊島与志雄 『台湾の姿態』 青空文庫
勘次は最も得役でもあり、事実成功でもあった。
— 戸坂潤 『『唯研ニュース』』 青空文庫
四月から八月末まで百五十日のうち、雨の降らない日はわずかに二十日、それも薄曇りか霧雨で、晴天というものはただの一日もなかったので、総体に麦は熟さず、刈取りを遅らせたが、ほとんど実成りはなかった。
— 久生十蘭 『ボニン島物語』 青空文庫
またこれをヤブランとすれば、これはまた大いに実(黒色)の生るもので、決して実成らぬ如きのサワギではない。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫