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望気

ぼうき
名詞
1
標準
文例 · 用例
しかし、貴子の何の情熱もなさそうな表情を見ていると、露子は、五十万円も出させるのは無理かなと失望気味でもあった。
織田作之助 土曜夫人 青空文庫
支那(中国)には昔から「望気の術」ということがある。
幸田露伴 努力論(現代訳) 青空文庫
例えば決死の覚悟の軍隊の上にはどんな気が立つ、驕り慢っている軍隊の上にはどんな気が立つというようなことを、一々観察して誤らないようにするのが望気の術で、古くは別成子の『望軍気の書』六篇図三巻が存在したことは古史がこれを記している。
幸田露伴 努力論(現代訳) 青空文庫
その書の説くところは不明だが、さぞかし望気の術を伝えてそして気の形象を図にして、このような気を現わす軍はこのようであると示したものであろう。
幸田露伴 努力論(現代訳) 青空文庫
そこで紅気(虹の気)あれば玉あり、※気(赤い気)あれば銅ありなどと記している『望気経』も有れば、鉱物採取の事を記した『天工開物』のような書にも僅かながら望気の事が載っていたと記憶している。
幸田露伴 努力論(現代訳) 青空文庫
日本にも佐藤氏の『山相秘録』のような書があって、鉱山を鑑定するのに望気の法ですることを説いたものもあり、また実験を重んじて学説を軽んじる実際家の鉱山師等は今|尚望気の秘伝に拠って山を判断しているのである。
幸田露伴 努力論(現代訳) 青空文庫
単に望気の法だけで鉱山の有望無望を考定するのは愚かであるが、既に何等かの物があれば又自然と何等かの気が有る理屈であるから、気を望んで山を占うのも一理無いことではない。
幸田露伴 努力論(現代訳) 青空文庫
戦陣のことに関してだけでなく、単に気を望んで禍福や盛衰の様々なことを考える術、即ち広い意味での望気の術もまた早く支那に行われていた。
幸田露伴 努力論(現代訳) 青空文庫