ガッと
ガッと
副詞
標準
vigorously
文例 · 用例
俯伏せに倒れた上へ折重って、力まかせにその大きな炭塊をガッと喰らわしたものであろう。
— 大阪圭吉 『坑鬼』 青空文庫
――ギギィッという軋るような音がして、途端に一同の目の前の床が、畳一枚ほどガッと持ち上ってきたと思うと、それは上に迫り上って一つの四角な檻となった。
— 海野十三 『流線間諜』 青空文庫
複雑な箇々の関係や、恐るべき人性の奇蹟、悪業をガッと掴む事も見る事も出来かねる。
— 宮本百合子 『概念と心其もの』 青空文庫
なんや、あんたな、鬱陶しい顔せんと、早ようガッとあけなはれという。
— 小出楢重 『楢重雑筆』 青空文庫
翻すかと見えた雪之丞、居なりで、鉄扇で、ガッと受け止めたが、一尺五寸にも充たぬ扇が長刀の如く伸びたかのように、ジリジリと、助次郎の刀に捲きついて、 ――ピーン―― と、怪しい響きを立てたと思うと、相州物の大業ものが、不思議にも、鍔から八、九寸のところで、ゴキリと折れてしまった。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
」 正面と、横合から、合打ちを覚悟のように、斬りかかったが、雪之丞は、その二本の刃が、触れ合わないうちに、どう潜ったか、潜り抜けて、ズン、ガッと、たった二打ち、一人は、後頭部を、一人は背を、打ち割られ、突き破られて、重なり合うように悶絶してしまった。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
三郎兵衛、広海屋――この二人は、孤軒老師が予言したとおり、十中八、九は、ガッと組み合ったまま、いのちの尽きるまで、噛み合い、食らい合うであろう。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
「…………」 無言で洞窟の入り口から、外へ飛び出した宮川茅野雄は、これも無言で切り込んで来た、数人の人間の真っ先の一人へ、ガッとばかりに体あたりをくれて、仆れるところを横へ逸れ、木立の一本へ隠れようとした。
— 国枝史郎 『生死卍巴』 青空文庫
作例 · 標準
ドアが閉まる寸前、彼はガッと腕を伸ばして阻止した。
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難しい問題に直面し、彼は頭をガッと掻きむしった。
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監督は選手の肩をガッと掴み、「諦めるな!」と檄を飛ばした。
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疲れからか、彼は椅子に座るなり、ガッと背もたれにもたれかかった。
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