届け出で
とどけいで
名詞
標準
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文例 · 用例
江戸へ帰って五日目に、弥太郎もまた急病死去という届け出でがあった。
— 岡本綺堂 『鷲』 青空文庫
公使領事のほかには二、三の書記官や通辞があるばかりで、アメリカは麻布の善福寺、フランスは三田の済海寺、オランダは伊皿子の長応寺、プロシャは赤羽の接遇所、ロシアは三田の大中寺に、公使館または領事館を置いてあるが、これらは幕府に届け出でのあるもので、そこに住む者の姓名もみな判っている。
— 異人の首 『半七捕物帳』 青空文庫
当主の丹下という人は今年三十七の御奉公盛りですが、病気の届け出でをして五六年まえから無役の小普請入りをしてしまいました。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
しかし袖印だけは届け出での社名を用いることになっていて、わたしもカーキー服の左の腕に東京通信社と紅く縫った帛を巻いていました。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
しかしそれは有縁のものに限るので、無縁のものはどこの共同墓地に改葬したということを届け出でさせるに止まるそうである。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
これはお玉が池の家が手狭なために、五百の里方山内の家を渋江邸として届け出でたものである。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
又養子祐二の名が杏春と改められたのも、月日を明にせぬが、京水の自記に拠るに、父瑞仙が江戸に於て実子として届け出でた時であつたらしい。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
――御重役へ届け出でてお許しが出たか」「いや、その辺、とんと、失念仕って――」「こやつ、引っ捕えい」 侍は、一足引いて、浪人達に、顎で指図した。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫