黒麦
くろむぎ異読 クロムギ
名詞
標準
rye (Secale cereale)
文例 · 用例
その時にあたってユトランドの農夫が収穫成功の希望をもって種ゆるを得し植物は馬鈴薯、黒麦、その他少数のものに過ぎませんでした。
— 信仰と樹木とをもって国を救いし話 『デンマルク国の話』 青空文庫
「別に御馳走と云つては無いけれど、松茸の極新いのと、製造元から貰つた黒麦酒が有るからね、鶏でも買つて、寛り話さうぢやないか」 遊佐が弄れる半月形の熏豚の罐詰も、この設にとて途に求めしなり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
それからこの間の黒麦酒な……」「麦酒も松茸もございますから早くあれを還してお了ひなさいましよ。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
御銘々にお好きなものを御註文下さい――おい、婆さん、おれに黒麦酒!
— ノウトルダムの妖怪 『踊る地平線』 青空文庫
カウカーズの上靴を寝台の下にしまって、ナースチャがリザ・セミョンノヴナの室に鍵をかけ終ると、アンナ・リヴォーヴナは廊下で黒麦わらの帽子をかぶっている。
— 宮本百合子 『赤い貨車』 青空文庫
と云うのは二人の間に浮かない世間話が始まってから、ふと泰さんが気がつくと、燻し鮭の小皿と一しょに、新蔵の膳に載って居るコップがもう泡の消えた黒麦酒をなみなみと湛えたまま、口もつけずに置いてあります。
— 芥川龍之介 『妖婆』 青空文庫
何気なくそのコップをとり上げた新蔵が、ぐいと一息に飲もうとすると、直径二寸ばかりの円を描いた、つらりと光る黒麦酒の面に、天井の電燈や後の葭戸が映っている――そこへ一瞬間、見慣れない人間の顔が映ったのです。
— 芥川龍之介 『妖婆』 青空文庫
こう云うと長い間の事のようですが、前にも云った通りほんの一瞬間で、何とも判然しない物の眼が、直径二寸の黒麦酒の円の中から、ちらりと新蔵の眼を窺ったと思うと、たちまち消え失せてしまったのです。
— 芥川龍之介 『妖婆』 青空文庫
作例 · 標準
寒冷地では、痩せた土地でも育つ黒麦が主要な作物だ。
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黒麦で作られたパンは、独特の風味と栄養価の高さが魅力だ。
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ヨーロッパの農村では、広大な黒麦畑が広がっていた。
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