身体中
しんたいじゅう
名詞
標準
throughout the body
文例 · 用例
今更、この期になってびくつくまいぞ」 娘の冴えまさる美しい顔を見ると、その毒心もつい鈍るので翁は眼を娘から外らしながら声を身体中から振り絞るべく、身体を揉み揺り地団太踏みながら叫んだ。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
若い男は女をみると、一時|立竦むように佇り、まさ眼には見られないが、しかし身体中から何かを吸出されるように、見ないわけにはゆかないといった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
それから身体中が辛痒ゆい毒の歯に噛まれでもするようにくねらせた。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
その味覚を味う舌が身体中のどこに在るやら判らなかったけれど味えた。
— 岡本かの子 『桃のある風景』 青空文庫
身体中の筋肉が、ぶちのめされるように疲れている。
— 黒島伝治 『渦巻ける烏の群』 青空文庫
ただ身体中の毛穴から暖かい日光を吸い込んで、それがこのしなびた肉体の中に滲み込んで行くような心持をかすかに自覚しているだけであった。
— 寺田寅彦 『浅草紙』 青空文庫
粗食を与えられ、虐待され、身体中こづき廻され、番兵の命令によってこき使われる。
— 黒島伝治 『反戦文学論』 青空文庫
別段怪我もしなかったが、身体中汚い泥染れになって叱られたことがある。
— 幸田露伴 『少年時代』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は身体中が痛くて、ベッドから起き上がれなかった。
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高熱で、身体中が熱い。
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激しい運動の後、身体中に乳酸が溜まっているのを感じた。
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