急ピッチ
きゅうピッチ
形容動詞名詞頻度ランク #34580 · 青空 12 例
標準
quick pace
文例 · 用例
しかし進んでゆくほどに、その急ピッチの音楽浴が二人の脳髄を次第々々に蒸していった。
— 海野十三 『十八時の音楽浴』 青空文庫
PC同様、あらたに専用のACICを起こすことなく既存の部品だけで作られていた点も、PC―9801の急ピッチの開発を物語っているように見えた。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
一番操縦の上手い顔の緊った美しい青年は、悠悠とひとり遠方を廻って来ては、急ピッチでいつも真紀子の横腹へ突入して来た。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
見た目のフォームの美醜に於て、あんまり差があるので、とても問題になるまいと思っていたら、大マチガイで、米人選手の長い手が存分に前へ迫って水をかいてキレイにぬきあがるゆッくりした泳法と、見た目に忙しく水をちらして汚らしい日本選手の急ピッチと結構勝負になるのである。
— 世界新記録病 『安吾巷談』 青空文庫
樂しむとか味わおうとか云う考えが起きてくる隙が無い位の急ピッチで毎日を生きている。
— 三好十郎 『肌の匂い』 青空文庫
そんならば、同じように、この竹生島めざして舟がかりをするかと見ればそうではなく、霧が破れようが、夜が明けようが、急ピッチは変らない。
— 京の夢おう坂の夢の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
早手は急ピッチを変えず、島も大船も見えずなり、それにまたもや一陣の霧が、一むれ襲うて来たものですから、四辺は煙波浩渺たり、不破の関守氏の懐古癖が充分に昂上を見たと覚えて、大船の――かとりの海にいかりおろしいかなる人か物思はざらむ―― 朗々たる名調子で、一種独得の朗詠が湖上の上に漂いました。
— 京の夢おう坂の夢の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
訪ぬべき当の主は、今し問題の大船にあって、竹生の島の前面に船がかりをしているのだから、かくも急ピッチで早手が大津方面へ乗りつけてみたところで、その当座は当然行違いにきまっている。
— 京の夢おう坂の夢の巻 『大菩薩峠』 青空文庫