事ども
ことども
名詞
標準
things
文例 · 用例
いと嬉しうて、今やこの事かたり出ん、しばししてや驚かすべき、さこそは人の羨やましがるべきをと、嬉しきにも猶はゞかられつゝ、あらぬ事ども言ひかはすほどに、折しもかの子規軒端に近う鳴く声のする。
— 樋口一葉 『すゞろごと』 青空文庫
老夫婦は孫に菓子与えなどし、家の事どもひそひそと語りあえり。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
ことにありあり思い出されるのは同じ縁側に黙って腰をかけていた、当時はまだうら若い浴衣姿の、今はとくの昔になき妻の事どもである。
— 寺田寅彦 『庭の追憶』 青空文庫
しばし母上と二郎が幸なき事ども語り合いしが母上、恋ほどはかなきものはあらじと顔そむけたもうをわれ、あらず女ほど頼み難きはなしと真顔にて言いかえしぬ。
— 国木田独歩 『おとずれ』 青空文庫
痛い時、辛い時、口惜い時、怨めしい時、情ない時と、事どもが、まああってもよ。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
』と言ひながら今しも懷かしき母君の噂の出でたるに、逝にし夜の事ども懷ひ起して、愁然たる日出雄少年の頭髮を撫でつゝ『私はどうも春枝夫人は、其後無事に救はれた樣に想はれる。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
八蔵は頭を掻き掻きありし事ども物語れば、銀平は、驚きつまた便を得つ、「ふむ、それでは下枝は滑川の八橋楼に居るんだな。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
筆者は、やはり人間は、美しくて、皆に夢中で愛されたら、それに越した事は無いとも思っているのでございますが、でも、以上のように神妙に言い立てなければ、或いは初枝女史の御不興を蒙むるやも計り難いので、おっかな、びっくり、心にも無い悠遠な事どものみを申し述べました。
— 太宰治 『ろまん燈籠』 青空文庫
作例 · 標準
今日は色々な事どもが重なって、とても忙しかった。
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子供の頃の事どもを思い出すと、懐かしい気持ちになる。
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彼は世間の事どもにはあまり興味がないようだ。
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