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羽檄

うげき
名詞
1
標準
文例 · 用例
羽檄旁午の間、予は僅に假刷紙を一閲することを得しのみ。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
越えて昨年に入り、早春二月の初めより、羽檄四方に飛び、急電到る事|頻々、遂に仁川旅順の勝報伝はるに及んで、天下惨として感激の声に充ち、日露国際の関係は断絶せられたり。
石川啄木 閑天地 青空文庫
硯友社の異宗門たる私は『我楽多文庫』の前世紀の歴史については何も知らないが、第一号の思案の巻頭の辞に由ると、五カ年以前狂文の羽檄を四方に飛ばして同好の勇士を狩集めとあるから、私が初めて絵双紙屋の店先きで巨頭の青年思案外史の博覧に驚かされた頃には最早成立していたのだ。
――尾崎紅葉―― 硯友社の勃興と道程 青空文庫
平宗盛を主将とせる有力なる征東軍が羽檄を天下に伝へて、京師を発せむとするの前夜(養和元年閏二月一日)天乎命乎、入道相国は俄然として病めり。
芥川龍之介 木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌) 青空文庫
結婚と贈遺とによつて異族を緩和して、その劫掠を免るるといふのが、漢・唐――漢族の國威の尤も揚つたと稱せらるる――を通じて、對異族策の大方針であつたが、結果はやはり不首尾で、羽檄の飛ぶことも、烽火の擧ることも、依然として減少することがなかつた。
桑原隲藏 秦始皇帝 青空文庫