芝居絵
しばいえ
名詞
標準
shibai-e
文例 · 用例
△木村荘八氏――『浅草元日』『幽霊せり出し』等の所謂氏の芝居絵である、幽霊せり出しはテーマは賛成だが、氏にして良くロートレックやドガのやうに、この種の社会を庶民的テーマとして引き下げる力があれば面白いが、芝居道の肯定者らしい態度が妙に美しいものより描けてゐない。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
氏のこの感情のありようと現代の或る小市民の感傷とは互に絡みあって最近の尾崎氏の作品に、一種芝居絵のような感情の線の誇張とうねりと好調子の訴えとをつよめている。
— 宮本百合子 『今日の文学の展望』 青空文庫
今からほぼ十年ほど前に、慶応の国文科をで、葛西善蔵、宇野浩二らに私淑し、現在では秋田県の女学校教師であるこの作家の特徴は、非常に色彩のつよい、芝居絵のような太い線で、ある意味での誇張とげてものの味をふりまきながら、身振り大きく泣き笑いの人生を描くところにある。
— 宮本百合子 『一九三四年度におけるブルジョア文学の動向』 青空文庫
そのようにして、色の対照だけで判ずるとすれば、さしずめお筆を形容するものに、猩々が芝居絵の岩藤。
— 小栗虫太郎 『絶景万国博覧会』 青空文庫
覚阿などは、後向きの立ち身で、掌のつけ根を目にあてゝ泣く、と言ふよく芝居絵にある形をして、舞台を廻させました。
— 折口信夫 『芝居に出た名残星月夜』 青空文庫
併しあれは決して誇張ではないので、上方芝居の女形、其に上方の芝居絵は、容貌・体格ともに実に写楽を思はせるものを持つてゐる。
— 折口信夫 『役者の一生』 青空文庫
併しあれは決して誇張ではないので、上方芝居の女形、其に上方の芝居絵は、容貌・体格ともに実に写楽を思わせるものを持っている。
— 折口信夫 『役者の一生』 青空文庫
今日さう言ふ芝居絵を見ても、別に手に特徴はない。
— 折口信夫 『愛護若』 青空文庫
作例 · 標準
浮世絵の中には、有名な役者を描いた芝居絵も多い。
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彼女は古い芝居絵のコレクションを持っている。
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芝居絵を通して、江戸時代の芝居の様子がわかる。
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ウィキペディア
芝居絵(しばいえ)とは、歌舞伎に関わるものを題材とした浮世絵のこと。歌舞伎絵(かぶきえ)とも。
出典: 芝居絵 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0