澄まし顔
すましがお
名詞
標準
文例 · 用例
大倉の別荘の石垣に、白赤の萩溢るゝがごときに、二輌の馬車門を出でて南へ馳せ去りたる、あれは喜八郎の一家か、車上の男女いたく澄まし顔なるが先ず癪に触りける。
— 寺田寅彦 『半日ある記』 青空文庫
お澄まし顔の紳士たち、挨拶じょうずの奥様方、は、僕の眼の下で慌てたが、けっして逃しはしなかった。
— 原口統三 『二十歳のエチュード』 青空文庫
こんな感傷家が、澄まし顔で後の「文壇の大家」となり「名批評家」でおさまる時の俗悪さかげん。
— 原口統三 『二十歳のエチュード』 青空文庫
泰西流行の襟の特に高きを用ゐて済まし顔なる様、何となく新帰朝をほのめかすに似て、気障の限りなりければなり。
— 木村荘八 『ハイカラ考』 青空文庫