穿った
うがった
形容詞-語幹
標準
shrewd
文例 · 用例
この御手洗の屋根の四本の柱の根元を見ると、土台のコンクリートから鉄金棒が突き出ていて、それが木の根の柱の中軸に掘込んだ穴にはまるようになっており、柱の根元を横に穿った穴にボルトを差込むとそれが土台の金具を貫通して、それで柱の浮上がるのを止めるという仕掛になっていたものらしい。
— 寺田寅彦 『静岡地震被害見学記』 青空文庫
それはあちこちの川の岸や崖の脚には、きっとこの泥岩が顔を出しているのでもわかりましたし、また所々で掘り抜き井戸を穿ったりしますと、じきこの泥岩|層にぶっつかるのでもしれました。
— 宮沢賢治 『イギリス海岸』 青空文庫
平板に円孔を穿ったものの伸長変形に関する理論と実験の結果を比べたものが学位論文となっている。
— 寺田寅彦 『工学博士末広恭二君』 青空文庫
あの白痴殿の女房になって世の中へは目もやらぬ換にゃあ、嬢様は如意自在、男はより取って、飽けば、息をかけて獣にするわ、殊にその洪水以来、山を穿ったこの流は天道様がお授けの、男を誘う怪しの水、生命を取られぬものはないのじゃ。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
それはあちこちの川の岸や崖の脚には、きっとこの泥岩が顔を出してゐるのでもわかりましたし、又所々で掘り抜き井戸を穿ったりしますと、ぢきこの泥岩層にぶっつかるのでもしれました。
— 宮沢賢治 『イギリス海岸』 青空文庫
成る程、考えてみると手や足で動作の真似をしたり、眼や口の表情で感情をあらわしたり、背景で場面を見せたりするのは、技巧としては末の末ですからね」「能」という名前の由来、もしくは「能」の神髄に関する説明で、これ位穿った要領を得た話はない。
— 夢野久作 『能ぎらい/能好き/能という名前』 青空文庫
煉瓦で畳んで四方壁、ただその扉ばかりを板に、ぐるりと廻して二三段、高く低く、飛々に穿った穴、幾多の屍を中に埋めて崩れ残った城の壁の、弾丸のあとかと物凄い。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
松明の光を便宜にして、ここぞと思うあたりの岩穴を一々検査すると、岩壁を穿ったる横穴は数ヶ所に拓かれていた。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
作例 · 標準
例句