札差
ふださし
名詞
標準
文例 · 用例
「あれは札差の檀那衆が悪作劇をしてお出なすったところへ、お辰さんが飛び込んでお出なすったのでございます。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
毎に「大名と札差の療治はせぬ事だ」と云つた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
又札差を嫌つたのは、札差に豪奢の家が多かつたからである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
丸山御住居へ出御謁並手札差出。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
だんだん探ってみると、どうも浅草の札差の家らしいのですが、こうなると先方でも面倒のかかるのを恐れて、一切知らないと云い張っていますから、どうにも調べようがありません。
— 冬の金魚 『半七捕物帳』 青空文庫
札差の店からも大勢が出て来て、小桶や皿小鉢まで叩きつける。
— 岡本綺堂 『牛』 青空文庫
」 和泉屋は蔵前の札差で、主人の三右衛門がここへ通りあわせて、鯉の命乞いに出たという次第。
— 岡本綺堂 『鯉』 青空文庫
あるとき、豊国は蔵前の札差として聞えた某の老人から、その姿絵を頼まれました。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫