掻き回す
かきまわす
動詞
標準
文例 · 用例
「馬鹿野郎、吠えるな――調子つぱづれの塩辛声をそろへて俺様達の耳を掻き回すとは身の程知らぬガチヤ/\虫奴!
— 牧野信一 『武者窓日記』 青空文庫
特定の人間に狙いをつけ、電子的に生成したジャミング信号を持続させ、その人物の精神の中を直接掻き回す。
— C. スミス C. Smith 『いえ、いえ、ラゴーフにはもう!』 青空文庫
ラッフル爺さんがコプリを心底軽蔑するのは大レースを無法に引っ掻き回すからだ。
— HARD PRESSED 『本命馬』 青空文庫
右手にはキャベツ漬と豚肉とをかき廻す杓子を持っている。
— THE DIVIL IN THE BELFRY 『鐘塔の悪魔』 青空文庫
そうして二人の博士の云う事の、どちらが本当か嘘か解らないままボンヤリとなっている私の頭の中を、メチャメチャに引っかき廻すとそのまま、どこかへシインと消え失せて行った。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
斯の釣の道具を提げて、友伯父さん達と一緒に復た胡桃の木の見える谷間へ出掛けますと、何時でも父さんは魚に餌を取られてしまふか、さもなければもう面倒臭くなつて釣竿で石の間をかき廻すかしてしまひました。
— 島崎藤村 『ふるさと』 青空文庫
それもかき廻す価値があるならよいが、何もありもしない溝をかき廻してはゐないか。
— 田山録弥 『三月の創作』 青空文庫
今の場合、この言葉が俺の胸をひつかき廻す。
— 大正十一年九月(推定) 小島勗宛 『書翰』 青空文庫