一ころ
イチコロ異読 いちころ
名詞
標準
losing easily
文例 · 用例
一足ごとに、あるいは一ころげごとに、彼らの道中はいよいよ気味が悪く、いよいよ怖ろしくなり――路はいよいよ狭く、いよいよ入りくんでくる。
— 寓意を含める物語 『ペスト王』 青空文庫
一ころはオート・ミイルを試みたこともあつたが、どうしたものか町で賣る品も粗惡なものばかりになつて、だん/\自分の口には適しなくなつた。
— 島崎藤村 『桃の雫』 青空文庫
九月二十九日(火曜)雨九月三十日(水曜) 豪雨、二日つづき、この雨、一ころ一寸閃いた秋の爽やかな日ざしかげもなし。
— 一九二五年(大正十四年) 『日記』 青空文庫
一ころ露西亜をバイロニズムが風靡した。
— ――黙子覚書―― 『夢は呼び交す』 青空文庫
一ころはルウナ・パアクのような『|ぐるぐる山登り』なんてのもありまして、なかなか栄えたものでございまス。
— アルプスの潜水夫 ――モンブラン登山の巻 『ノンシャラン道中記』 青空文庫
一ころ寄席の芸で、はなしかの雷門助六が立つて踊る高座のお江戸日本橋は、「桑名の殿様」と共に、一芸のものだつた。
— 木村荘八 『東京の風俗』 青空文庫
一ころの町の夕ぐれには、きやたつを肩にかついで、いはゆる点燈夫が、街々の「ガス燈」に火を入れて歩いたものだつた。
— 木村荘八 『東京の風俗』 青空文庫
「切通し」は古く下谷から湯島台へと通路を切通したところから来た名だが、元禄のころから町並地となつた土地柄で、一ころは徳川家康に従つて浜松から東下して江戸城の工事に従つた大工の棟りやう十人が拝領した――これが湯島片町だ。
— 木村荘八 『東京の風俗』 青空文庫
作例 · 標準
チャンピオンの強烈な右ストレートを浴び、挑戦者は一ころにマットへ沈んだ。
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「あんなに可愛く微笑みかけられたら、僕なんて一ころだよ」
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鉄壁の守備を誇っていた城も、新兵器の圧倒的な破壊力の前には一ころに陥落した。
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どんなに頑固な父親でも、一人娘の涙ながらの訴えには一ころである。
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