人狐
じんこ
名詞
標準
werefox
文例 · 用例
オフクロがまた我慾一方、人のために我身の損のできないタチだが、天妙教にすがつてゐると野たれ死だけまぬかれる、この目当は老いの身の頼みの綱だから、オイボレ廃人狐つきの集団生活、不愉快きはまるけれども教会を裏切られない。
— 坂口安吾 『金銭無情』 青空文庫
「おさき持ち」「犬神筋」「人狐」など言ふ家筋として、人交りのならぬものとなつたのも多い。
— 折口信夫 『信太妻の話』 青空文庫
つまり四国の犬神、出雲の人狐、因幡のトウビョウと同一の迷信である。
— 井上円了 『おばけの正体』 青空文庫
尋常の『修身書』の注意のもとに、「迷信は地方によりて種々雑多にて、四国地方の犬神のごとき、出雲地方の人狐のごとき、信濃地方のオサキのごときは、特にその著しきものなり」とあるが、実にそのとおり、地方の異なるに従い、おのおの特殊の妖怪を持っておる。
— 井上円了 『迷信解』 青空文庫
まず、四国の名物ともいうべきは犬神にして、出雲の名物は人狐であるが、その名は異なれども、その実は同じようなものじゃ。
— 井上円了 『迷信解』 青空文庫
この人狐のことを、あるいは狐持ちとも申す。
— 井上円了 『迷信解』 青空文庫
民間に伝われる書物に『人狐弁惑談』と申すものがある。
— 井上円了 『迷信解』 青空文庫
その中には、「雲州にて人狐のことを、あるいは山ミサキ、藪イタチまたは小イタチと呼ぶものあり。
— 井上円了 『迷信解』 青空文庫
作例 · 標準
昔話では、人狐(じんこ)が人間の姿に化けて旅人を騙す話がよく聞かれる。
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彼女の素早い動きと狡猾な戦略は、まるで人狐のようだった。
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「もしや、あの狐はただの狐ではなかったのか…人狐だったのだ!」
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