欲得
よくとく
名詞
標準
selfishness
文例 · 用例
第二は小せんの情夫にて、かれは鹿沼町の某会社の職工なりといえば、一種の嫉妬か、あるいは小せんと共謀して欲得のために磯貝を害せしやも知れずという説。
— 岡本綺堂 『慈悲心鳥』 青空文庫
関係した月日もいちばん長かったようですし、神村さんには、全く欲得はなくてほれていたようでした。
— 平林初之輔 『アパートの殺人』 青空文庫
が、その喧嘩のもとは、他の正直な人々の間のようには、欲得ではない。
— 大杉栄 『続獄中記』 青空文庫
七月十一日堀江君見贈花十枝、賦此答謝、結句者當時之實景也對惠施花欲得詩 恵施の花に対し詩を得んと欲し、未成旬日曠經時 未だ成らず旬日むなしく時を経。
— 河上肇 『閉戸閑詠』 青空文庫
鉄砲でござれ、犬や馬でござれ、何でもみな交換の対象となるが、しかしこれは別に欲得ずくでしようというわけではなく、ただ一途に罷み難い彼の性分のせかせかした落着きのなさがさせる業である。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
それで支那には古く欲得官殺人放火、受招安といふ諺があつた。
— 桑原隲蔵 『支那人の妥協性と猜疑心』 青空文庫
それで宋時代から「欲得官。
— 桑原隲藏 『支那猥談』 青空文庫
土部三斎と、長崎以来、これも深い欲得ずくの関係を結んでしまった、こないだ、広海屋火事の晩|非業に倒れた浜川平之進と、相役をつとめて、賄賂不浄財を取り蓄め、今は隠居を願って、楽々と世を送っている、横山五助その人なのだった。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
作例 · 標準
欲得ずくの行動は、周囲からの信頼を失わせる原因となる。
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彼は常に自分の欲得を優先し、他人のことを顧みなかった。
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この取引は、純粋な欲得から行われたものではない。
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