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焼け野

やけの
名詞
1
標準
burnt field
文例 · 用例
七年前のすさまじい焼け野原も「百年後」の恐ろしい破壊の荒野も知らず顔に、昭和五年の今日の夜の都を享楽しているのであった。
寺田寅彦 時事雑感 青空文庫
関東震火災の数日後このへんの焼け野を見て歩いたとき、この庭園の周囲の椎かなんかの樹立ちが黒焦げになって、園内は避難民の集落になっていた、その当時の光景を想い出した。
寺田寅彦 柿の種 青空文庫
翌朝、一面の焼け野原を、家を求めて歩いているあいだも、極限まで張り詰めた気持ちはゆるみません。
富田倫生 本の未来 青空文庫
取り分けて敵と味方が争奪の目標になっている都の巷には、剣と火との禍いが幾たびか繰り返されて、町の大半は焼け野になってしまった。
岡本綺堂 小坂部姫 青空文庫
方々の焼け野原でよく乱闘が行われた。
夢野久作 東京人の堕落時代 青空文庫
利くにも利かぬにも、町は茫々たる焼け野原となり、どっちを見ても見ず知らずの赤の他人となって、泣いてもわめいても追っ付かなくなったことである。
夢野久作 街頭から見た新東京の裏面 青空文庫
場所は、東京の真中新橋の上にちがいないのであるが、満目ただ荒涼たる一面の焼け野原で、わずかに橋があって「しんばし」の文字が読めるから、これが銀座の入口であることが分るというまことに変り果てた帝都の姿だった。
海野十三 棺桶の花嫁 青空文庫
しかし女はこの焼け野原を見てほんとうに途方にくれているらしかった。
海野十三 棺桶の花嫁 青空文庫
作例 · 標準
野焼きのあとの焼け野には、焦げたような独特の匂いが漂っている。
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一面の焼け野に、春の訪れを告げる新しい芽が顔を出した。
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かつては深い森だった場所も、火災によって無惨な焼け野と化した。
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