尺地
せきち異読 しゃくち
名詞
標準
small plot of land
文例 · 用例
少し今、ガタという音で始めて気がついたが、いよいよこりゃ三尺地の下に埋められたと見えるテ。
— 正岡子規 『墓』 青空文庫
少し今、ガタといふ音で始めて気がついたが、いよ/\こりや三尺地の下に埋められたと見えるテ。
— 正岡子規 『墓』 青空文庫
都会の膨脹が尺地をも余さず、庭というもの店舗を有する人々には次第に失われ行くにつれて、かれらの自然美に憧るる心は遂にここに赴いて、その幾鉢を領することに満足する以上、残されたる江戸趣味の中にも、かかる類いは永遠に滅びざるものの一つとや言おうか。
— 柴田流星 『残されたる江戸』 青空文庫
然るに我ローマの国は国がひらかれてこのかた千三百八十余年寸土尺地といへども他国を侵略したことがなく、むしろ和蘭の如きは侵略の常習犯でいつ何をやりだすか計りがたい国であると切言してゐる。
— ――ヨワン・シローテの殉教―― 『イノチガケ』 青空文庫
しかるに露国は野心を中央アジアに逞うせんと欲するここに年あり、いやしくも機会の乗ずべき、口実の藉(か)るべきあらば、ただちにこれを捉うるに躊躇することなく、これがためにはあらゆる手段と方法とを講じて、着々その目的に向いて邁進し、また寸壌尺地の微といえどもこれを等閑に付することなし。
— 日野強 『新疆所感』 青空文庫
ゆえに封建社会においては尺地もその領主の有にあらざるものなく、一夫もその主人の臣たらざるものなく、武備の版図全局に膨脹してまた他に立錐の余地を剰さず。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫
一転して仙道の話となるや、木食仙人の独擅場で、言々句々精彩を発し、わけても延命術、尺地術、吸気術、飛天術、断食待饑術に至っては、微細に渡ったものである。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
今の彼女は倶係震卦教の、立派な体得者であるのだから、尺地術を念じ行いさえすれば、易々として木曽へ帰って行くことが出来た。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
作例 · 標準
都会の真ん中で、わずかな尺地を手に入れるのにも莫大な費用がかかる。
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「寸土尺地も敵に渡してはならない」と、城主は家臣たちを鼓舞した。
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庭と呼ぶには憚られるような尺地だが、彼はそこに小さな家庭菜園を作った。
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