上へ上へ
うえへうえへ
名詞-の形容詞副詞-と
標準
higher and higher
文例 · 用例
三階の廊下から見上げた山腹の各旅館の、明るく灯のともつた室々の障子の列が上へ上へと暗い夜空の上に累積してゐる光景は、龍宮城のやうに、蜃氣樓のやうに、又ニユーヨークの摩天樓街のやうにも思はれた。
— 寺田寅彦 『伊香保』 青空文庫
どこにもあくどいところやうるさいところがなくて上へ上へと盛り上がって行くような全篇の構成を観賞しつつ享楽することが出来るようである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(5)』 青空文庫
一羽が逃げ出して上へ上へと階段を登って行く。
— 寺田寅彦 『藤棚の陰から』 青空文庫
ふらふら孑孑のようだわね……あれから、上へ上へと見霽の丘になって、段々なぞえに上る処……ちょうどここと同じくらいな高さの処に、」 振袖姿は、塚と斜めに立っている。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
……茶町という旅館間近の市場で見たのは反対だっけ――今の……」 外套の袖を手で掲げて、「十貫、百と糶上げるのに、尾を下にして、頭を上へ上へと上げる。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
「行ってまいります」と、お姫さまは言って、すきとおったあわのように、かろやかに、水の中を上へ上へとのぼっていきました。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『人魚の姫』 青空文庫
そして、お城のほうへ、何度も何度もキスを投げてから、青い海の中を上へ上へとのぼっていきました。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『人魚の姫』 青空文庫
人魚のお姫さまは、そのものたちと同じように、自分のからだも軽くなって、あわの中からぬけ出て、だんだん上へ上へとのぼっていくのを感じました。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『人魚の姫』 青空文庫
作例 · 標準
例句