驚怖
きょうふ
名詞
標準
文例 · 用例
彼の女は何にも云いませんが、しかし私はその目の中に、非常な驚怖を見て取りました。
— コナン・ドイル 『暗号舞踏人の謎』 青空文庫
車中よりは、人々齡四十の上を一つ二つ踰えたる貴人の驚怖のあまりに氣を喪はんとしたるを助け出だしき。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
こはわが未だ除かざる驚怖の幻出する所なるか、將た未だ滅えざる記念の化現する所なるか。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
驚怖の餘り物陰に凝然と潜伏して居た鷄は次の朝漸く他の鷄の群に交つて歩いたけれど幾らかまだ跛足曳いて居た。
— 長塚節 『土』 青空文庫
その中で一番貴いバカル珠に至っては、環礁の外に跳梁する鋸鮫でさえ、一目見て驚怖退散する程の威力を備えている。
— 幸福 『南島譚』 青空文庫
一種の驚怖は始終富之助の胸を徂徠した。
— 木下杢太郎 『少年の死』 青空文庫
私は妻に残酷な驚怖を与える事を好みません。
— 夏目漱石 『こころ』 青空文庫
支那で馬に因んで驚駭と書き『大毘盧遮那加持経』に馬心は一切処に驚怖思念すとあるなど驚き他獣の比にあらざるに由る。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫