霖忌
霖忌
名詞
標準
文例 · 用例
万葉集を見ると、雨障・霖禁・霖忌など書いて、あまつゝみとよませて居る。
— 折口信夫 『大嘗祭の本義』 青空文庫
祓へを行ふ地方で行れた、五月雨期の男女神人の禁欲生活が、雨障又は、霖忌であつた。
— 折口信夫 『万葉集研究』 青空文庫
それは、罪と言ふ言葉と、慎みと言ふ言葉と、つゝみと言ふ言葉とは同じである、とかう言はれてをりますが、更に日本語のつには、所有格を表す一つの使ひ方がありますから、そのあまをば天と言ふ風に考へれば――日本語では天も海も雨(霖)もあまです――つが直にぽせしぶ・けーすになつて、霖忌は「天の罪」となります。
— 折口信夫 『国語と民俗学』 青空文庫
併し、その昔の人の考への、まう一つ先を考へて見ると言ふと、何故地上の民である我々が、贖罪しなければならないかと言ひますと、つまり、もとは霖忌であつたのを、一度天に上げて、それを地上へ降して来ると言ふ事になつて来た。
— 折口信夫 『国語と民俗学』 青空文庫