隠亡
おんぼう
名詞
標準
cemetery guard
文例 · 用例
八 隠亡堀の流れの向うに陽が落ちて、入相の鐘がわびしそうに響いて来た。
— 田中貢太郎 『南北の東海道四谷怪談』 青空文庫
隠亡をやめて遠国に住んで、美しい妻と共に一生を楽しく暮す。
— 夢野久作 『書けない探偵小説』 青空文庫
軒は傾き、壁はくずれて、さながらに隠亡小屋のような気味のわるい小屋でした。
— 首つり五人男 『右門捕物帖』 青空文庫
隠亡堀の直助権兵衛という形で、阿部さんはその櫛をじっと眺めていると、どこからかお岩の幽霊のような哀れな声が又きこえました。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
「僕の母は――お寺の隠亡と知っているのだ。
— 長谷川時雨 『古屋島七兵衛』 青空文庫
――時に隠亡堀は如何でした?
— 芥川龍之介 『動物園』 青空文庫
いまや舞台は、三幕目砂村|隠亡堀の場。
— 小栗虫太郎 『人魚謎お岩殺し』 青空文庫
時刻も黄昏、所は十万坪隠亡堀、すべてが陰の極みである。
— 小栗虫太郎 『人魚謎お岩殺し』 青空文庫
標準
crematorium worker
ウィキペディア
隠亡(おんぼう)は、日本史上において、火葬場で死者の遺体を荼毘に付し、墓地を守ることを業とした者を指す語。「隠坊」「御坊」「煙亡」とも表記し、地域により「オンボ」と呼ぶこともある。「薗坊」とも。もとは、下級僧侶の役目であり、「御坊」が転じたものと考えられている。
出典: 隠亡 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0