芟
芟
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標準
文例 · 用例
本当の科学を修めるのみならずその研究に従事しようというものの忘るべからざる事は、このような雷同心の芟除にある。
— 寺田寅彦 『科学上における権威の価値と弊害』 青空文庫
…… 滝太郎が、その後十一の秋、母親が歿ると、双葉にして芟らざればなどと、差配佐次兵衛、講釈に聞いて来たことをそのまま言出して、合長屋が協議の上、欠けた火鉢の灰までをお銭にして、それで出合の涙金を添えて持たせ、道で鳶にでも攫われたら、世の中が無事で好い位な考えで、俵町から滝太郎を。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
今起った一揆は少しでも早く対治して終って其の根を張り枝を茂らせぬ間に芟除き抜棄てるのを機宜の処置とする。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
世の中には何も出来ないで丈ばかり高いものがあるが、それは戦乱の世なら萱や薄のように芟り倒されるばかり、平和の世なら自分から志願して狂人になる位が結局で、社会の難物たるに止るものだが、定基は蓋し丈の高い人だったろう。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
於是乎、憂国之士、奮然|蹶起して、奸邪を芟夷し、孑遺なきを期すべし。
— 森鴎外 『津下四郎左衛門』 青空文庫
要するに苦悩なるが故に芟り除かんと欲し、甘き苦悩なるが故に割愛を難ずるのである。
— 森鴎外 『青年』 青空文庫
その攅めたる眉と空く凝せる目とは、体力の漸く衰ふるに反して、精神の愈よ興奮するとともに、思の益す繁く、益す乱るるを、従ひて芟り、従ひて解かんとすれば、なほも繁り、なほも乱るるを、竟に如何に為ばや、と心も砕けつつ打悩めるを示せり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
やうやう昇れる利鎌の月は乱雲を芟りて、※き梢の頂に姑く掛れり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫