入り海
いりうみ
名詞
標準
bay
文例 · 用例
少し雲の出て来た様子で、蹄鉄形の入り海の向う側の鼻の続きの漁師村は、まともに日を受けて、かん/\と照らされ出した。
— 熊本利平氏に寄す 『雪の島』 青空文庫
其橋の出来損ねが入り海に残つた。
— 熊本利平氏に寄す 『雪の島』 青空文庫
其と入り海を隔てた村では、其型で神名だけが替つてゐて、ある家筋の正月行事との関係を説いてゐる。
— 熊本利平氏に寄す 『雪の島』 青空文庫
美しい入り海、緑の丘(原子野の赤ちゃけた荒野に慣れた目にはその緑が特に印象的でした)、設備の整った学校、矢嶋先生や宗先生の愛の教導、ほがらかな学校、文化化された家庭……あの子の目から動物性の光がいつしか消えました。
— 永井隆 『ロザリオの鎖』 青空文庫
油を流したような入り海に、おなじ隔たりがふたつの船のあいだに何日となくつづいた。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
入り海にそった白い道は、この小部落にさしかかるとともに、しぜんに岬を横ぎって、やがて外海ぞいに、海を見おろしながら小石先生の学校のある岬村へとのびている。
— 壺井栄 『二十四の瞳』 青空文庫
「わあ、小石先生きたぞう」 急に足ばやになるのはたいてい生徒のほうだが、たまには先生のほうでも、入り海ぞいの道で行く手に生徒の姿を見つけ、あわててペタルに力を入れることもある。
— 壺井栄 『二十四の瞳』 青空文庫
おだやかな入り海はいかにも夏らしくぎらぎら光って、母のいる一本松の村は白い夏雲の下にかすんで見えた。
— 壺井栄 『二十四の瞳』 青空文庫
作例 · 標準
その村は、深く陸地に入り込んだ穏やかな入り海に面していた。
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入り海は波が静かなので、カキの養殖に適している。
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夕日が入り海の水面を黄金色に染め、幻想的な風景を作り出していた。
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