店側
みせがわ
名詞
標準
文例 · 用例
私が、愛人の為に、下へ行くのを、おっくうがったのは愛人に対しても、又、店側に対しても、我儘であるにちがい無い。
— 直木三十五 『大阪を歩く』 青空文庫
そこで砂糖店側では組合長の宅に集まって、善後策を相談した。
— ――所信と体験―― 『一商人として』 青空文庫
さすがに砂糖商の苦肉の策と察してただちに陳謝し、囮の特価販売を中止する代りに、砂糖店側でも一千箱の予約註文だけは取り消してもらいたいと頼んだ。
— ――所信と体験―― 『一商人として』 青空文庫
百貨店側では自分の方の利得を犠牲にして客に奉仕するのに製造会社の干渉は受けないという言い分であったが、さすがに権威ある森永は、そんな商業道徳を無視するものの手で我が製品を売ってもらおうとは思わぬ、絶対にお断りするといって、二年間も頑張り通したのであった。
— ――所信と体験―― 『一商人として』 青空文庫
ところが五名の女給は一丸となり、店側の忠実なる鬼の相を露呈して、自ら特権階級を僭称する倉田を軽蔑してはゞからぬ如くである。
— 坂口安吾 『金銭無情』 青空文庫
斯様に改修の規模は拡大され、収載語彙は二十万を超えるに至り、時日は遷延しつつも、二十八年三月に至り、六年に及んだ業を終り、爾後の推移転変には組版の過程において対応する方針の下に、尨大なる原稿の集積を書店側の手に委ねたのである。
— 新村出 『『広辞苑』後記』 青空文庫