焼打
やきうち
名詞
標準
文例 · 用例
故に伊太利ヴェニスの芸術家等は、ゴンドラを焼打ちして水市を破壊し、自動車と飛行機の爆音で充填された、幾何学的コンクリートの近代都市を造れと言ってる。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
又、信長が家康の時代に出てゐたら、叡山や本願寺を焼打したりして、日本のネロとして悪名だけを残したかも知れないのである。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
江戸薩摩邸の焼打などそれだ。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
ちょうど交番焼打の当時巡査がことごとく警察署へ集って、町内には一人もなくなったようなものだ。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
いかに騒動が持ち上がっても交番の焼打以上に出る気遣はない。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
が、『八犬伝』の興趣は穂北の四犬士の邂逅、船虫の牛裂、五十子の焼打で最頂に達しているので、八犬具足で終わってるのは馬琴といえどもこれを知らざるはずはない。
— 内田魯庵 『八犬伝談余』 青空文庫
「○○さんという焼打事件の人なんですがね。
— 大杉栄 『獄中記』 青空文庫
末法に入ると、叡山の坊さんは、ねじり鉢巻で山を降りて来て三井寺を焼打ちにし、遂には山王様のお神輿をかついで都に乱入するまでになりました。
— 石原莞爾 『最終戦争論』 青空文庫