村数
そんすう
名詞
標準
文例 · 用例
能登の雲津村数千軒の津なりしに、猩々上陸遊行するを殺した報いの津浪で全滅したとか(『若狭郡県志』二、『能登名跡志』坤巻)、その近村とどの宮は海よりトド上る故、トド浜とて除きあり、渡唐の言い謬りかとある。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
奉行所に願って、助郷を勤める村数を増すことにする。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
その村数は百六十か村の余を数え、最も多い村は百四十五|疋、最も少ない村でも十疋の中馬を出している。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
過ぐる半年近くの半蔵らの経験によると、この新規な当分助郷の村数が驚くばかりに拡大されたことは、かえって以前からの勤め村に人馬の不参を多くするという結果を招いた。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
ところで、文化の問題として見て、そういう機械について働く技術を覚えた農村数十万の娘たちの日常生活の実質が彼女たちの文化の高まりという意味からどのくらい高められ、広められているかということになると、それへの答えは決してやさしい事であるまいと思う。
— 宮本百合子 『婦人の文化的な創造力』 青空文庫
村数にして百二十三、人口にして三万五千人を、滅し亡ぼしてしまったのである。
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫
果して然らバ谷中堤内の二村(栃木県谷中村/群馬県北海老瀬村)を滅亡して更に隣村数百を害するの結果を生ず可し。
— 田中正造 『非常歎願書』 青空文庫
貞享四年隠岐島各村の統計を編綴したる隠州記といふ書には、島後の島内村数四十九箇村、家数二千二百六十二軒の内、七百二十九軒の間脇階級有之、之を村別にすれば矢尾村の七十四軒が最も多く、各村共三軒、四軒、二十、三十無之は無く、只一宮村と云ふに一軒も無之候。
— 喜田貞吉 『間人考』 青空文庫