小遣い取り
こづかいとり
名詞
標準
earning pocket money
文例 · 用例
2 その年の春、智子は女学校の高等科を卒業して、結婚を急ぐ程でもなし、遊んでいるのも冗だったので、小遣い取りに街の或る商事会社へ勤めた。
— 渡辺温 『或る母の話』 青空文庫
いくぶんか小遣い取りのつもりで、やっている仕事かと不遠慮に尋ねた時、与次郎は目を丸くした。
— 夏目漱石 『三四郎』 青空文庫
榎本君は劇場の方から五、六円しか貰っていないらしく、小遣い取りに一回三、四十銭の小説を『やまと新聞』に書いていた。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
店の方が思わしくございませんので、まあ小遣い取りに出て居ります」「菊園の子供は河豚の太鼓を売る奴にさらわれたという噂だが……」「まあ、本当でございますか」と、女房は眼をみはった。
— 河豚太鼓 『半七捕物帳』 青空文庫
千鶴子の書いたもので読んだのは、彼女の小遣い取りの為、或る小さい刊行物へ圭子を通して載せて貰った漢文から種をとった短い教訓話だけであった。
— 宮本百合子 『沈丁花』 青空文庫
幸子はそれでも、貯金をなし崩しに費消しているのでは心細いであろうと察して、小遣い取りに悦子の服を縫わせてやったり、近所の知人の家庭から洋裁の注文を貰って来てやったりしたので、今度はその方の収入があるようになり、それだけでもどうやら食べて行く分には差支えない程度になっていた。
— 下巻 『細雪』 青空文庫
おまけにおやじは、近ごろ、おれが水独楽をまわして小遣い取りをしていることを、うすうす感づいているんだから、こんな夜更けに帰ろうものなら、それこそ、飛んで灯にいる夏の虫だ。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
で、この両名の関係は、仲間の者でもあいまいに考えられていますが、いつか見様見真似で、稼業の方だけは、お粂もいッぱし一人前になって、時には女装へ黒衣をくるんで、かれと共に行動をするし、ある時はまた単独であざやかな小遣い取りの仕事もする。
— 吉川英治 『江戸三国志』 青空文庫
作例 · 標準
近所のパン屋さんで小遣い取りのアルバイトを始めた。
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子供たちがお手伝いをして小遣い取りをするのは良い経験だ。
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「ねえ、週末にちょっとした小遣い取りでもしようかなって思ってるんだけど、何かいいのないかな?」
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