切り餅
きりもち
名詞
標準
rice cakes cut into rectangles (esp. eaten on New Year's Day)
文例 · 用例
そのころ郷里|高知では正月の十四日の晩に子供らが「粥釣り」と称して近所の家を回って米やあずきや切り餅をもらって歩いて、それで翌朝十五日の福の粥を作るという古い習慣が行なわれていた。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
すると家々ではかねて玄関かその次の間に用意してある糯米やうるちやあずきや切り餅を少量ずつめいめいの持っている袋に入れてやる。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
中ほどの巖、ああ云う全体の筆法でゆけば、ああしか描けず又描くべからざるものであったかもしれないが少し角が同じ形すぎ、切り餅のジグザグ的。
— 一九二四年(大正十三年) 『日記』 青空文庫
」 二分金五十枚包は丁度切り餅の恰好になるので、これを切餅と言ひ、判金と違つて、使用が便利なのを重寶しました。
— 贋金 『錢形平次捕物控』 青空文庫
前者は、ある点で「男性的なもの」をはつきりもち、後者は、ある点で「女性的なもの」を多少もつてゐるといふことになる。
— 岸田國士 『異性間の友情と恋愛』 青空文庫
男と女とでは、青年期なるものが多少違ひますけれども、さういふことに関りなく、いはゆる少年の時代を過ぎて、精神的にも肉体的にも、性の自覚をはつきりもちはじめ、世の中を見る眼が多少ひらけ、己の前途について希望や疑ひの起る時代にはひつて行く、これが青年になつた徴候であります。
— ――力としての文化 第四話 『青年の矜りと嗜み』 青空文庫