虚喝
きょかつ
名詞
標準
文例 · 用例
怒濤、暴風、疾雷、閃雷は自然の虚喝である。
— 國木田独歩 『空知川の岸辺』 青空文庫
しかし、これには、権力を代表する指環もなければ、法と虚喝の大神も、愛のジーグフリードも、また、英雄の霊を戦場からはこぶ戦女もいない。
— 小栗虫太郎 『潜航艇「鷹の城」』 青空文庫
徳川家茂「右は、先ごろ上洛後、天朝より仰せ下されたる御趣意のほどもこれあり候ところ、表には勅命尊奉の姿にて、始終|虚喝を事とし、言を左右によせて万端因循にうち過ぎ、外夷拒絶談判の期限等にいたるまで叡聞を欺きたてまつる。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
昆虫の幼虫などには自分より強い敵に出遇うたときに虚喝をもってこれを追い退ける者がある。
— 丘浅次郎 『自然界の虚偽』 青空文庫
あるいは気の弱く徒に平和を望む男子は彼等の虚喝に威嚇されて雷同するかも知れぬけれども、かくの如き根底なき抵なき」]思想により、女子が許されて権力を得、放逸に活動するに於ては、社会は如何なる害毒をこれより蒙るかも知れぬ。
— 大隈重信 『婦人問題解決の急務』 青空文庫