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たおやか

たおやか
形容動詞
1
標準
文例 · 用例
科学者のM君は積分的効果を狙って着実なる戦法をとっているらしく、フランス文学のN君はエスプリとエランの恍惚境を望んでドライブしているらしく、M夫人の球はその近代的闊達と明朗をもってしてもやはりどこか女性らしいやさしさたおやかさをもっているように見えた。
寺田寅彦 ゴルフ随行記 青空文庫
裾を曳いて帳場に起居の女房の、婀娜にたおやかなのがそっくりで、半四郎茶屋と呼ばれた引手茶屋の、大尽は常客だったが、芸妓は小浜屋の姉妹が一の贔屓だったから、その祝宴にも真先に取持った。
泉鏡花 開扉一妖帖 青空文庫
」 ――一昨年か、一昨々年、この人の筆に、かくもの優しい、たおやかな娘に、蝦蟇の面の「べっかっこ。
泉鏡花 薄紅梅 青空文庫
――一たい狐狸の化けたのは、人間の姿はしていても地に敷く影は正体のままと聞いたが、そなたは影までたおやかな女の影、よほど行亙った化け方と感心して見ていたのさ。
岡本かの子 青空文庫
一度影を隠した銀座の柳は、去年の夏ごろからまた街頭にたおやかな緑の糸をたれたが、昔の夢の鉄道馬車の代わりにことしは地下鉄道が開通して、銀座はますます立体的に生長することであろう。
寺田寅彦 銀座アルプス 青空文庫
なぜなら、すらりとしてたおやかなうら若き美人が夜分遅くにベイカー街に現れ、話を聞いてご助力ご助言くださいましと来たのだから。
THE ADVENTURE OF THE SOLITARY CYCLIST 自転車乗りの影 青空文庫
外は漸くぽかぽかする風に、軽く砂がたって、いつの間にか芽ぐんで来た柳条が、たおやかに※っていた。
徳田秋声 あらくれ 青空文庫
手足のかぼそくたおやかなるは、貧家の女に似ず。
森鴎外 舞姫 青空文庫