千万言
せんまんげん
名詞
標準
a great many words
文例 · 用例
試みにたったひとこまの皮膜に写った形像を精細に言葉で記載しようとしてもおそらく千万言を費やしてもなおすべてを尽くすことは不可能であろう。
— 寺田寅彦 『ニュース映画と新聞記事』 青空文庫
一こと理窟を言いだしたら最後、あとからあとから、まだまだと前言を追いかけていって、とうとう千万言の註釈。
— 太宰治 『玩具』 青空文庫
ですからこの制度を改めるに非ずんば、千万言を費しても文化の普及と云ふことは駄目であります。
— 有島武郎 『農民文化といふこと』 青空文庫
「諸君、祭司長は、只今既に、無言を以て百千万言を披瀝した。
— 宮沢賢治 『ビジテリアン大祭』 青空文庫
某々四五人のものは、既に一身の運命の窮極を悟り、且つは共同の被告に累の及ばんことを慮りて、なるべく詞短に問に対する答をなした丈であつたが、之等は千万言を費しても動かすことの出来ない犯罪事実を自認して居たからである。
— 平出修 『逆徒』 青空文庫
自分には、女の千万言の身の上噺よりも、その一言の呟きのほうに、共感をそそられるに違いないと期待していても、この世の中の女から、ついにいちども自分は、その言葉を聞いた事がないのを、奇怪とも不思議とも感じております。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
しかしこの沈黙は千万言にも尚ほ勝るほどの感動を二人に与へた。
— 田山録弥 『時子』 青空文庫
井侯が陛下の行幸を鳥居坂の私邸に仰いで団十郎一座の劇を御覧に供したのは劇を賤視する従来の陋見を破って千万言の論文よりも芸術の位置を高める数倍の効果があった。
— ――新文学の曙光―― 『四十年前』 青空文庫
作例 · 標準
彼は千万言を尽くして、その計画の重要性を説明しようとした。
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別れ際に、言っておきたいことは千万もあったが、結局何も言えなかった。
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あの時の怒りは、千万言で言い表せないほどだった。
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