白熊
はぐま
名詞
標準
yak tail hair
文例 · 用例
僕は怖くなつて、とてもそのアメリカの小母さんの顔が見てはゐられなくなつて、窓の方に眼を向けると、雪の原には月が一面に青々と光つて、なんだか白熊たちは雪達磨をこしらへてゐるのでした。
— 中原中也 『夜汽車の食堂』 青空文庫
果てもない氷海を張りつめた流氷のモザイクの一片に乗っかって親子連れの白熊が不思議そうにこっちをながめている。
— 寺田寅彦 『空想日録』 青空文庫
白熊は、自分の毛皮から放射する光線が遠方のカメラのレンズの中に集約されて感光フィルムの上に隠像の記録を作っていることなどは夢にも知らないで、罪のない好奇と驚異の眼をこの浮き島の上の残忍な屠殺者の群れに向けているのである。
— 寺田寅彦 『空想日録』 青空文庫
子熊のほうはたぶんそのうちに東京の動物園に現われ檻の前の立て札には「従来捕獲されたる白熊の中にて最高緯度の極北において捕獲されたるものなり」といったような説明書がつくことであろう。
— 寺田寅彦 『空想日録』 青空文庫
氷海の無辜の住民たる白熊に対してはソビエト探険隊員は残虐なる暴君として血と生命との搾取者としてスクリーンの上に映写されるのである。
— 寺田寅彦 『空想日録』 青空文庫
白熊がもしもチンパンジーであったら、この映画の観客に与える情緒は少しちがうであろう。
— 寺田寅彦 『空想日録』 青空文庫
北氷洋の白熊は結局、カメラも鉄砲も繩も鎖もウインチも長靴も持っていなかったために殺され生け捕られたに過ぎないように思われる。
— 寺田寅彦 『空想日録』 青空文庫
それに、あんまり山が物凄いので、その白熊のような犬が、二疋いっしょにめまいを起こして、しばらく吠って、それから泡を吐いて死んでしまいました。
— 宮沢賢治 『注文の多い料理店』 青空文庫
作例 · 標準
昔の武将の兜には、飾りとして白熊が用いられた。
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舞台で演者が白熊のついた槍を持って登場した。
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白熊は、その白い毛が特徴的な飾りである。
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