近浅
きんせん
名詞
標準
文例 · 用例
また紅葉の人生観照や性格描写を凡近浅薄と貶しながらもその文章を古今に匹儔なき名文であると激賞して常に反覆細読していた。
— 内田魯庵 『二葉亭余談』 青空文庫
また、著述書の如きも、近来、世に大部の著書少なくして、ただその種類を増し、したがって発兌すれば、したがって近浅の書多しとは、人のあまねく知るところなるが、その原因とて他にあらず、学者にして幽窓に沈思するのいとまを得ざるがためなり。
— 福沢諭吉 『学問の独立』 青空文庫
けだし意味深遠なる著書は読者の縁もまた遠くして、発兌の売買上に損益|相償うを得ず、これを流行近浅の雑書に比すれば、著作の心労は幾倍にして、所得の利益は正しくその割合に少なし。
— 福沢諭吉 『学問の独立』 青空文庫