稲苗
とうびょう
名詞
標準
文例 · 用例
米の値が上がって、東北地方では、稲苗を植付けるか植付けないかに、「この年は蕨根や葛の根を早くから掘っておくがよかろう」といった風な布令が出たなどと、噂された。
— ――生きる為に―― 『山谿に生くる人々』 青空文庫
螢火漸く薄くして稲苗|将に長ぜんとす。
— 北村透谷 『客居偶録』 青空文庫
昨年から拓かれた分には、もう稲苗が青々と植っていた。
— 豊島与志雄 『土地』 青空文庫
平助は、自分の手で開墾された土地が、水に浸され馬に鋤かれ、村の娘達の唄声につれて稲苗が※されるのを、にこにこした輝かしい顔付で眺めた。
— 豊島与志雄 『土地』 青空文庫
百目とか一貫目とかいう地名は、栽える稲苗の分量だということを聞いている。
— 柳田國男 『地名の研究』 青空文庫
材料によって「まだげら」、「うりきげら」、「くごげら」、「がまげら」、「みごげら」、「わらげら」、「稲苗げら」、「うみぐさげら」、「くもげら」など色々いう。
— 柳宗悦 『蓑のこと』 青空文庫