来以
きもっ
名詞
標準
文例 · 用例
考えてみると実に原始的なもので、おそらく煙草の伝来以来そのままの器械であったろうと思われる。
— 寺田寅彦 『喫煙四十年』 青空文庫
すなわち仏教伝来以後今日まで日本国民の間に浸潤した無常観が自然の勢いで俳句の中にも浸透したからである。
— 寺田寅彦 『俳句の精神』 青空文庫
この故に『麻衣相法』にしろ、『柳荘相法』にしろ、また我が国の『南北相法』のような特色のない書から、『朝睛堂相法』のような支那伝来以外の実験体得を基礎とした独自の書に至るまで、何れも気を説かないものは無いのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
仏教渡来以後、邦人の身体は必ずその思想と共に変化したのは疑いない。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
」「米使渡来以降外交の難局に当られ候阿部伊勢守正弘は、不得已事情の下に外国と条約を締結するに至られ候へ共、其素志は攘夷に在りし由に有之候。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
そこへ超越的な方面が加わって来ても、老荘を始として、仏教渡来以後の朱子学やら陽明学というようなものになるに過ぎない。
— 森鴎外 『青年』 青空文庫
食慾が非常に減退して排泄の具合が悪くなり、体量なぞもかなり減少していたが、その後だんだんと回復して来て、今では涼しくなったせいでもあろうが、旧来以上になっている事が、病床日誌にチャンと出ている。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
而して前課長狭山九郎太氏は、この曲馬団の渡来以前に逸早くこの曲馬団の内容を看破し、総監室に於て総監と高声に激語し合いたる事実あり。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫