思う壺
おもうつぼ
名詞
標準
one's wishes
文例 · 用例
式部に取ってはむしろ思う壺にはまったのであったが、だんだん時日を経るあいだに、お万の魂もいつか権十郎息子の方へ引き寄せられてゆくらしく見られて来たので、それに気がついた式部は今更にあわてた。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
浪之助がお類に、T「馬鹿を見たのは伊吉の奴さ」 と言えばお類も、T「きっと追ッ掛けて来るわ」 浪之助が笑って、T「思う壺さ」 お類も笑う。
— 山中貞雄 『右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法』 青空文庫
佐沼は豊間よりは西北、古河よりは東に当るが、豊間と古河との距離は直接にすれば然のみ距って居らぬとは云え、然程に近い訳でも無いのに、是の如く手際|能く木村父子が樹に離れた猿か水を失った鮒のように本拠を奪われたところを見ると、一揆の方には十分の準備が有り統一が保てて居て、思う壺へ陥れたものと見える。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
ただ若し政宗に陰険な計略が有ったとすれば、思う壺に氏郷を嵌めて先へ遣ることになったのである。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
その時の連は小村雪岱さんで、双方あちらこちらの都合上、日取が思う壺にはならないで、十一月の上旬、潤年の順におくれた十三夜の、それも四日ばかり過ぎた日の事であった。
— 泉鏡花 『唄立山心中一曲』 青空文庫
足繁くなると、ほとんど毎日のように、明神の森へ通ったが、思う壺の巣が見出せない。
— 泉鏡花 『神鷺之巻』 青空文庫
これこそ、佐助の思う壺であった。
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫
彼等は物事が如何に思う壺にはまっても、そんな事はこっちの本旨ではないという、冷然たる鼻の表現を示し得るのであります。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
作例 · 標準
例句
標準
just as expected
作例 · 標準
例句