蝋引き
ろうびき
名詞名詞-の形容詞
標準
waxing
文例 · 用例
だが、彼女は直ぐに、蝋引きの床の上に滑ってころがった。
— 渡辺温 『ああ華族様だよ と私は嘘を吐くのであった』 青空文庫
と、それは蝋引きのベル用の電線で、この天井裏を匍い廻っている電灯会社の第四種電線とは、全然別種のものであることが判明した。
— 海野十三 『電気風呂の怪死事件』 青空文庫
而も十一谷君は、蝋引きの吸口を必ず用いて、普通の愛煙家のようにじかに吸うことがなかった。
— 豊島与志雄 『十一谷義三郎を語る』 青空文庫
なぜといえば、イギリス旦那の「文明履物」のようなチョコレート色の皮膚と、象牙の眼と、蝋引きの歯、護謨細工のように柔軟な弾力に富む彼女らの yoni とは、すでに英吉利旦那の市場においても定評がなかったか?
— 牧逸馬 『ヤトラカン・サミ博士の椅子』 青空文庫
大公爵夫妻の手に接吻しに行くために、蝋引きしすぎたその室を横ぎらなければならなかった。
— JEAN CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
手術の後で傷を石炭酸、液状樹脂、パラフィンで浸した8重のガーゼで覆い、ガーゼの層の間にはマッキントッシュ(*ゴム引き防水布)を入れ、保護のために全体を蝋引きのタフタで覆った。
— 伝記による医学史 『偉大な医師たち』 青空文庫
人気第一は中村芝翫、張りのある容貌、蝋引きのような眼、すばらしい顔立ち、従って「対面」の工藤や「助六」の意休、「八陣」の加藤など錦絵も及ばぬ立派さ、踊が名人で「道成寺」が当時随一、供奴や山神など気が乗るとハッハッというかけ声、ただ台詞の呑み込みが悪く、年中|黒衣がついていた。
— 山本笑月 『明治世相百話』 青空文庫
一枚、二枚の小凧から二枚半以上は巻骨障子骨の上等品、奴凧、トンビ凧、蝙蝠凧、剣凧の類、字凧は竜、鷲、魚、蘭の字など、絵凧は達磨、二見ヶ浦、日の出に鶴、乃至は人物の一人立、二人立、牛若、金太郎、頼光、凄いのは猪ノ熊や大入道、熊坂長範、いずれも蝋引きの眼玉が光る。
— 山本笑月 『明治世相百話』 青空文庫
作例 · 標準
手作りのジャムの瓶の蓋を、蝋引きの紙と麻紐でおしゃれにラッピングした。
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このジャケットは蝋引き加工が施されているため、多少の雨なら弾いてくれる。
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彼は趣味でレザークラフトを嗜んでおり、蝋引きの糸を使って丈夫な財布を縫い上げた。
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