発生地
はっせいち
名詞
標準
文例 · 用例
此所はフランスで一番古い町だと言われフランス語の発生地だそうです。
— 岡本かの子 『母と娘』 青空文庫
しかもそこが、半獣児ドドの発生地に目されている。
— 有尾人 『人外魔境』 青空文庫
一、該事件発生地の地形、関係地名、人名 二、機密事項の内容 三、法医学者の活動範囲 従ってその意味からこの稿は実話と称する資格を欠いているのであるが、ここに都合のいい事に、右の三項はこの実話としては寧ろ傍系的な問題である。
— 夢野久作 『S岬西洋婦人絞殺事件』 青空文庫
また横通岳の東斜面(一ノ沢上部、昭和三年五月登って見た)は頂上近くなると随分急傾斜であり、降雪中はたいてい西風のため風陰になるから絶好の雪崩発生地であろう。
— 加藤文太郎 『単独行』 青空文庫
このあたり家の下敷になった儘とり片づけてない屍体がまだ無数にあり、蛆の発生地となっているということを聞いたのはもう大分以前のことであったが、真黒な焼跡は今も陰々と人を脅かすようであった。
— 原民喜 『廃墟から』 青空文庫
このあたり家の下敷になつた儘とり片づけてない屍体がまだ無数にあり、蛆の発生地となつてゐるといふことを聞いたのはもう大分以前のことであつたが、真黒な焼跡は今も陰々と人を脅すやうであつた。
— 原民喜 『廃墟から』 青空文庫
いわゆる奇病発生地区の幾何学的中心地が、帆村の手で苦もなく探し出された。
— 海野十三 『蠅』 青空文庫
思いも及ばない辺鄙の土地、四時煙りを噴くという、浅間の山の麓の里、追分節の発生地、追分駅路のある旅籠屋で、ポンポン、ポンポンと美しく、同じ音色に鳴っていたのであった。
— 国枝史郎 『名人地獄』 青空文庫